作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏のラジオでの発言を中心にまとめたブログです

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トランプ 韓国 高嶋ひでたけのあさラジ!

【佐藤優】韓国ムン・ジェイン大統領とトランプ大統領の初会談について語る【あさラジ!】

投稿日:2017年7月5日 更新日:

2017年6月29日放送のニッポン放送ラジオ『高嶋ひでたけのあさラジ!』にて、元外務賞主任分析官で作家の佐藤優氏が韓国ムン・ジェイン大統領とトランプ大統領の初会談を語った。

韓国とアメリカで立場が異なる最新鋭迎撃システムTHAAD・高高度防衛ミサイルの韓国配備と、北朝鮮の核ミサイル問題が最大の焦点です。

ムン・ジェイン大統領としては、THAADの撤去を求めている中国を睨んで、本格運用開始を遅らせたい考えです。

これに対してしてトランプ大統領はTHAADの配備が遅れていることで激怒した、と言う風に伝えられています。

また、アメリカのティラーソン国務長官は6月27日、北朝鮮が国外で国民を強制労働をさせ、核ミサイル開発の資金源にしているとしまして、韓国に北朝鮮労働者を本国に送還するよう求めました。

なお、マレーシアは、金正男氏が殺害された経済制裁として、北朝鮮人労働者に労働許可証を発給しないという方針を決定しました。

両大統領ともに世論に反する事は出来ない

(高嶋ひでたけ)THAADがメインということですけど、(ムン・ジェインとトランプ大統領の)二人は、どのような雰囲気で話し合いになるのですか?

(佐藤優)二人の雰囲気は、様子見という感じだと思うんですよね。

それはどうしてかというと、二人とも身動きが取れない。

ムン・ジェインさんは100%世論しか見ていない。

(高嶋ひでたけ)韓国内。

(佐藤優)そう。

THAADを配備することによるマイナスと、配備しないことによるマイナスだと思います。

あるいは、北朝鮮に強く出るマイナスと、融和することのマイナスがどうか。

だから(北朝鮮の核兵器開発の)凍結なんていう中途半端な話になる。

他方、ランプさんは100%じゃないけど、70%ぐらいの反応を見てる

THAADは実現不可能?

THAADも、暴論と聞かれるかもしれないけれども、僕は実現しないと思うんです。ミサイル防衛自体は。

レーガンの時のSDI がありましたよね。これもミサイル防衛。

ソ連を防衛競争に入れて、潰してしまうのが目的でした。経済的に勝てないから。

次に、戦略ミサイル防衛構想があった 。

これもいつの間にか立ち消えになって、今度はTHAADが出てると。

結局は実現できてない

THAAD配備は軍拡競争を引き起こす

仮にTHAADを作ったとして、多弾頭弾というのがあるんですね。

(高嶋ひでたけ)それはどういうものですか?

(佐藤優)ミサイル一発で飛んでくるのではなくて、落ちる前にパコッと上の蓋が空いて、3つくらい原爆が降ってくるんです。

(高嶋ひでたけ)え!原爆が3つ!

(佐藤優)そう。そういうふうになると、どっちに飛んでくるかわからないから、撃墜できないわけですよ。

(高嶋ひでたけ)そんなの開発されているんですか。

(佐藤優)開発されている。

(高嶋ひでたけ)もう実用出来るんですか。

(佐藤優)ロシアの技術でもう出ている。

だから、これは止めないといけないんでね。

結局、このTHAADを作るというには多弾頭弾で対応するというこになると、アメリカも多弾頭弾を作るということになって、本当にまた軍拡競争がはじまっちゃうの。

(高嶋ひでたけ)本当ですね

THHADを導入するのはアメリカの公共事業

(佐藤優)じゃ、今迄のTHAADは何をやろうかとしていると。

出来ない物に、なぜ挑戦しているかというと、経済政策だと。

アメリカは、戦争が公共事業の国でしょ。

THAADを作れば、最終消費者は韓国に買わせればいいのですから

それに、技術費というのは積算次第でしょ、言い値で売れる。

こんな経済政策で良い物無いじゃないですか。

(高嶋ひでたけ)我々が素朴に思っているような、北朝鮮に対して鉄槌を加えるという、大真面目な話にはならないという事でしょうか。

(佐藤優)大真面目な話では無いというのは分かっている、二人とも。

だからTHAADを置けなくて怒ったというのは本当だと思いますよ。

「おい、商売どうしてくれるんだ。売ることになってるのが置かないんじゃ売れないじゃないか」

「この錆びた地帯をちゃんと治すと言っているんだけど、これ軍産複合体て商売になるからな。」

しかも、古い型になればすぐ変えればいいでしょ。ドンドン更新して新しいの買わせればいいのだから。

こんな上手い話ないんだからと。

金儲けの考え方でトランプはいますよね。

北朝鮮労働者は外国で地下秘密基地を作っている

(高嶋ひでたけ)マレーシアが北朝鮮労働者を拒否したるするのは、顔に泥にられたから、その報復で。

(佐藤優)そうそう、よくも泥を塗ってくれたなと。

お前、顔中に泥を塗ってくれた、俺はほっぺたくらいに泥を塗ってやるという。非対称の泥塗りですよね。

それでもう一つ注意しなくては行けないのは、(北朝鮮が)アフリカや中東に何をしに行っているか。

土木なんです

(高嶋ひでたけ)土木。

(佐藤優)地下壕、地下基地作り。

独裁者は地上にいれば衛星で見つけられちゃいますから。

いつも地下にいるんです。それが流行なの。

それと、地下で悪いことする工場ね、大量破壊兵器サリンとか、そういうものを作る工場は地下で。

悪事は地下でやるの。

(高嶋ひでたけ)うーん

(佐藤優)この悪事をやる場所を作り出しているわけですよ。

(高嶋ひでたけ)なるほど

(佐藤優)だから、こんなの厳しくやめさせた方が良いです。

(高嶋ひでたけ)悪事作るその基地を作るのは北朝鮮労働者ですか

(佐藤優)北朝鮮は穴掘りに優れた労働者が沢山いて。この業界で北朝鮮の土木関係者が来たっていうと、なんだまた穴掘りかと。

(高嶋ひでたけ)銅像を作っているわけじゃないんだ。

(佐藤優)そうじゃないんです。

むしろ穴掘る技術がすごい上手いんです。

(高嶋ひでたけ)そうなんだ、なるほどね

(佐藤優)本当にね、独裁国には魅力なんです。

(高嶋ひでたけ)世界は非常にしたかかですね

(佐藤優)変な国や変な人沢山いるからね

変な人たちが変なことをしてると言うことに、よく見とかないといけないんですね。

(高嶋ひでたけ)じゃ「何の問題もない」なんて官房長官が言ってる国と言うのは

(佐藤大)それはかなり幸せな方なんだけども。

穴掘ってる人いないですからね日本。

CNNでフェイクニュースは有ったが、それを謝る事が出来るのがアメリカ文化

(高島ひでたけ)最近のニュースでちょっと気になったのは、トランプさんが、選挙中からロシアとつるんでいろんなことをやってた。

ロシアの方も、細工をしてトランプが勝てるようになったんじゃないかと。

(佐藤大)それは絶対やってるでしょうね

(高島ひでたけ)今日の東京新聞ですけどCNNがトランプ大統領の関係者と、ロシアとのつながりに関する電子版記事を撤回。調査報道担当3人記者を退職させたと。

つまり、こういう感じのニュースを見ると、トランプがフェイクニュースだと大騒ぎしてたけど、お前の方がフェイクだと思っていた。

CNNがこのような態度に出たと言うのはフェイクニュースはあったのね。

(佐藤大)フェイクニュースはあった。

(佐藤大)フェイクニュースはあった。ロシアのことわざで、「さじいっぱいのタールで、樽いっぱいの蜂蜜がダメになる。」という。

そういうタールがあるのが分かってくる。

パッとと取っちゃって、残りの大多数の報道を守るためですよね。

(高島ひでたけ)あーCNNは

(佐藤優) 1,000個、仮に報道があったとして1つ間違いがあると、フェイクが有ると言うことになる。

だから、その部分を除去して、しかも記者に退職すると言う最大の処分をすることによって、残りはフェイクではないよと、こういう戦いをしている

(高嶋ひでたけ)その証明をするために3人の記者を切ったと

(佐藤優)謝ることができる、処分をすることができるCNNの強さです。どこの国とは言いませんよ、謝るのが嫌いだと。

ダメージコントロールですけどね。上手にやっています。

どっかの国みたく「何の問題もない」とか謝るのが大嫌いな女性閣僚とかねそういうのとはちょっと違うんですね。

謝るところがあったら謝っちゃう。事実と違うところがあったと。

これCNNの強さで本来のアメリカ文化ですよね。

日本はトランプ大統領に、共同で拉致問題に対処していこうと強く言うべき

(高島ひでたけ)それともう一つ、今日の産経新聞なんですけどね。

アメリカで、北朝鮮拉致の疑いがあるアメリカ人の調査をしてくれと、共和党議員が大統領に書簡を送った。

この間はワームビアさんという大学生が、ひどい目にあって帰ってきてすぐ死んじゃったじゃないですか。

こういう時に、トランプさんがあの性格でカッとしてくれるとね、日本の拉致問題の風穴が開いたりしたのするのかなと想像するのだけれど

(佐藤大)それ直接繋がらない感じがする。要するにアメリカ人の問題だから。

オバマさんだったら日本の拉致問題ともつながったと思うの。アメリカ人だからと言う問題ではないと。

普遍的な価値に照らして、こういう人権侵害を行われていること自体が問題なんだと言う、こういう議論になると。

トランプさんはアメリカファーストだから「アメリカ人をよくもやりやがったな。」

他の国は、と言われたら「あ〜そういう問題もあったのか…少し考えてみよう」それぐらいの感じですよ

(高島ひでたけ)なるほどね。

(佐藤優)ただ日本はもっと強く言わないとだめですよ。この機会にアメリカと一緒にやろうと言わないと

(高嶋ひでたけ)イエスかノーで答えて欲しいんですけど、安部さんは被害者の前で、絶対解決すると言ってましたけども。何かやってるんですか、今。

(佐藤優)やってはいると思います。そこはイエスですね。

ただ効果はあがってないです。

(高嶋ひでたけ)期待したいですね。

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