作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏のラジオでの発言を中心にまとめたブログです

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【佐藤優】沖縄独立⁉︎民族運動の根本原因を考える

投稿日:2017年10月21日 更新日:

2017年10月20日放送の文化放送ラジオ『くにまるジャパン極』にて、元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏と鈴木宗男が、沖縄の独立問題を語った。

スペイン東部カタルーニャ自治州のプチデモン州首相は101日の住民投票の結果を受けて州独立に踏み出すため第三者機関が中央政府との仲介を行うよう求めました。EU 欧州連合や近隣諸国が内政問題として介入を避ける中、カトリック協会が仲介を模索していると地元紙は報じています

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日本も沖縄独立の問題を抱えている

(野村邦丸)政治だけの問題ではなくて、カタルーニャ自治政府が一つの国として独立したら、サッカーのリーガエスパニョーラ人気のバルセロナがスペインリーグから独立すると言う話まで出てるって言うんで色んな所で話題になっています。

カタルーニャ州って wikipedia で調べたら紀元前まで遡って、長いんだ文章が。色々攻防がある国なんですね。

(佐藤優)確かにそうなんです。ただしバスクと違って、カタルーニャの場合は近代になってから、自分達はものすごく古いんだと物語がで出来ていったんだと思いますね。いずれにせよ民族の力はすごく強くなってるんですよ。

在的に独立する可能性がある民族は、現在独立国家を持っている民族の10倍あるって言われてるんですねそのうちの一つの問題が吹き出してきた。

ただこれは相互に影響があって、一つスコットランドとの相互関係。スコットランドの独立の流れを見て、今度はカタルーニャがこういう風に動いてきたと。それを見ると今度バスクも動いてくるでしょうね。

(野村邦丸)バスクというのは前から独立したいんだと言われているとこですよね

(佐藤優)そうです。カタルーニャとちょっと系統が違うのですが、バスクの方がかなり激しい運動をしていた経緯がありますので。

日本の場合はこの先、沖縄に影響が及ぶ可能性があります。

例えば今回の選挙でも沖縄の問題はほぼ出てこないでしょ。

でも沖縄県民は辺野古の移設中止が最大の争点なのに、むしろ沖縄の地元の候補の中においては争点になってないですよね。辺野古をやった方が良いっていうのは自民党ぐらい、実は旧民進党もそうですけどね。

ところが沖縄では公明党も辺野古反対なんです。こういう風になってる。

沖縄では依然として大きな問題なんだけども、今この瞬間も工事が強行されている。いつ流血があってもおかしくない。

こういう状態が日本全体の中では全然情報が行き渡らなくなっている。すごくカタルーニャと似ているんですよ。マドリッドにいたらカタルーニャ独立の動きは普段気づかない。突然、独立の動きだという風に感じる。

日本も同じことが起きてもおかしくないと私は見ていますね。

「我々」と「あの人たち」で心の中で線が引かれることが問題

(野村邦丸)カタルーニャ州の州都はバルセロナで、カタルーニャ州は経済力を持っている州である。ところが沖縄の場合はそこまでの経済力はない。

(佐藤優)経済の問題よりも政治の問題で、差別の問題ですからね。

経済的な状況で、自分たちの方が良いから独立したいって言うのはベルギーベルギー北部の方は経済状態良いですから。フランデル人って言うのですけども言葉もオランダ語に近いですからね。

フランデル人たちは、フランス語を喋る南部のワロン人より生活状態が良いので独立したいという要素ありますよね。

その地域ごとに特徴があるので、独立運動・民族問題って言うのは一般的な図式が描けないんですよ。

ただし重要なのは、「我々」と「あの人達」と言う線が心の中で引かれていくことなんです。我々カタルーニャのことを、マドリードの人達は理解してくれない。こういう思いがある段階まで高まると政治運動になるんですね。

だから沖縄も、沖縄県民の気持ちを日本人の大多数は理解してない、無関心であるって言うのがある臨界点を超えると政治運動になるんですよ。

沖縄を理解していないマスコミ、日本人

(野村邦丸)その臨界点についてどれぐらいなんですか?100だとすると。

(佐藤優その数値がなかなか難しいですけどね…80は超えてると私は見ていますよ。

(野村邦丸)高いですね

(佐藤優)かなり高い。と言うのは、さっき流血と言いましたが、死者は発生してないんだけども、血が流れる事態は日常的になっているんですよね。これは非常に良くないです。

ところが、それを大多数の日本人は見ていない。それが沖縄の中でのフラストレーションが溜まることになる。

また沖縄の中でもごく一部に中央政府に過剰に同化していく人達がいますからね。そこにプリズムを当てて、真実の沖縄の声はこうなんだと言うような形で言うマスメディアがあると、沖縄は反発をさらに強めていく。

だから情報空間が全然変わってきているということです。例えば私は沖縄の新聞、沖縄タイムスと琉球新報を毎日両方を読んでます。しかし今回の民進党の騒動や希望の党の扱いは小さいですよ。社説もほとんど立たない。全然別のオスプレイ不時着問題。こういう事が中心になっていますよね。

情報空間が違うんですよ。

(野村邦丸)その情報空間が違うことによって、溝と言うのが東京にいて気づかないうちにどんどん深まっていくっていう。その危機というもので言えば

(佐藤優)(危機の)プロセスが進んでいて、コップに水が溢れた時に初めて気づくわけですよね。

(野村邦丸)溢れるまで気付かなかったものなんですか。

(佐藤優)そういう物です。専門家は気が付きます。それ以外のマスメディアや一般の人たちは気づかない。

これが非常に危険なんで、カタルーニャに関しては他人事と思わない方がよい。我々は沖縄を抱えている。ここのところが重要だと思いますね。

〈書き起こし終わり〉

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